導入事例 | 東葛病院様
千葉県流山市に位置する地域の総合病院。小児医療から高齢者の医療、健診や在宅介護までを総合的に行い、 救急外来では24時間体制を取っている。
■モレーンコーポレーションとの出会い
− 導入前の運用や感染対策面でどのような問題点がありましたか？
松原：2017年に神戸の学会に参加した際にモレーンの存在を知りました。展示ブースがおしゃれで、社員の方々も若く元気な印象がありましたね。その時に営業担当の方ともお話をさせていただき製品の説明も受けました。ただ当院へ導入するにはコスト面で折り合いがつかず、お取り引きは非現実的というのが当時の状況でした。
− モレーンに対してどのような印象がありましたか？
阿部：モレーン製品は品質が非常に良いけれど、高価格帯でなかなか手が届かないという印象を私も持っていました。ただし、営業担当の方とコミュニケーションを交わしていくうちに、職員を感染から守り、その結果患者様に安全な医療提供をできる環境を整備するには、モレーンしかないと思うようになっていきましたね。
■導入に至った背景
– 現在では多くのモレーン製品が導入されています。どのような経緯があったのでしょうか？
阿部：2021年1月に、新型コロナウイルス感染症対策事業補助金を使って、UV-C 紫外線照射システム UVDI-360 を導入したのが始まりでした。補助金を活用することで、一番のハードルだったコストの問題を解消できました。その後も補助金を申請できるタイミングで、半年に1度程度のペースでほかのモレーン製品も購入することになります。具体的にはその後、 CleanSpace HALO や空気感染隔離ユニット Mintie 、飛沫感染対策インスタント隔離ユニット RediRoom を導入しました。
松原：コロナ対策としてUVCの導入を考えていましたが、国内製品は高額でした。そのため海外の製品などを探していたんです。海外の会社にもメールを送ったりと必死でしたね。ただコロナは世界規模の問題だったので、感染対策の機器を取り寄せることは困難な状況でした。その中で見つけたのがモレーンの製品だったんです。他社製品と比べれば導入コストも安く、補助金も活用すれば十分に手が届く範囲だと思えたことが導入のきっかけでした。またコロナのみでなく耐性菌対策にも活用でき効果についてもデータの整合性やエビデンスが充実している部分も最終的な決め手になりました。
– その後、グレイシアゼロ『ニトリルグローブ』（以下、ゼログローブ）を継続的に購入してくださっています。理由は何でしょうか？
松原：コロナ禍の医療現場では当時、グローブの供給不足が問題になっていました。当院も例外ではなく、国産・外国産を問わず「無いよりはマシ」という発想で、次々と色々なメーカーから取り寄せては使っていました。しかし、グローブの製造工場も混乱した状況だったのか、品質のばらつきが目立ちました。箱にぐしゃぐしゃと丸まって入っているものもあれば、グローブの裏表が逆、指先部分が破損しているものもありました。
阿部：コロナ禍の事情もある中で ゼログローブ は、非常に高い品質を保っていました。サンプルを取り寄せ一部の部署で使ってもらうと、職員からは「使いやすい」との声が続出したのです。また、通常はどのメーカーも小さな穴が空いた手袋が、一箱の中に1〜3つ入っているものですが、ゼログローブではそのような不良品は見当たりませんでした。実際に使い続けている今も、そういった報告はありません。
加えて、導入にかかる見積りをお願いした際、誠実な価格を提示してくれたことも購入の決め手となりました。当時の状況を考えれば2倍、3倍の金額を要求されてもおかしくない状況でしたので、改めて信用・信頼できる会社だと感じましたね。
■導入後の感想
– 製品の導入決定後、スタッフの反応はどのようなものでしたか？
松原：「1つずつ取り出せて便利」という声が一番多いです。ケースの中にあるバネが中身（ゼログローブ）を押してくれる仕様なので、取り出しがスムーズに感じます。一度にまとまって出てくることもないので無駄な廃棄もありません。
臨床検査技師や看護師からは、次のような感想が届いています。
- グローブが手にフィットするので使いやすい
- 穿刺の際に血管が探しやすいので助かっている
- テープを使う時に粘着面がグローブにくっつかないので嬉しい
- コンパクトな容器なのでカートでの移動時に便利
- サイズごとに色分けされているので探しやすい
私としては、マグネットで壁掛けができたりフックで吊るしたりと、場面を問わず使える点も大きな魅力だと感じています。何よりおしゃれでスタイリッシュなので、使っていてテンションが上がります（笑）。
阿部：困ったことがあれば、すぐに駆けつける姿勢もありがたいですね。以前 UVDI-360 のランプが切れてしまい困ったことがありました。そこでモレーンの担当者に連絡をしたところ、すぐ修理に駆けつけてくれたんです。
ほかに印象的だったのは、急いで Mintie の取り付け作業をモレーンにお願いした時のことです。ご自身の感染対策もあったと思いますが、CleanSpace HALO を実際に付けて来院してくれたんですよね。医療現場で実演してくれたことで、製品の魅力に気づくことができました。
やはり病院としては職員の安全を第一に考える必要があります。一般的に使用される医療用マスクよりも安全度が高く、長く使える点を考慮すると導入メリットが大きいと判断できました。このような現場に寄り添った提案姿勢も、私としては好印象です。
■モレーンコーポレーションへの要望
– 今後、モレーンに期待することを教えてください。
阿部：コロナ禍を経て、人々の考え方や生活様式が大きく変わりました。仮にコロナが収束しても、私たちの感染対策に対する考え方がコロナ前に戻ることはないでしょう。であれば、モレーンの果たす役割は今後もっと大きくなり、製品の提供範囲も広がるはずです。
具体的な話をすると、臨床工学技士など透析にかかわる技術者にも、感染対策は求められると思います。医療現場内での移動が多い仕事なので、持ち運びしやすいサイズのPPEは重宝するのです。1回ずつ取りに行く必要がありませんからね。ぜひ活動を拡大して、医療従事者の方々へ向けて幅広くアプローチしてもらいたいと思います。
松原：私にとってモレーン製品は「時代が求める最新のものを、どこよりも早く用意してくれるブランド」というイメージがあります。実際に「こういうものがあったら」と相談すると、「うちにありますよ！」とすぐに提案してくれます。しかもすぐに駆けつけてくれて、リクエストにも応じてくれる。『チーム医療の一員』として、頼もしい存在だと感じています。
日々の感染対策で、時には私たちだけでは解決が難しい問題にぶつかることもあります。そうした場面であっても、モレーンの方々がアドバイスをくださり、モレーンの製品を提案してくれることは、私たちにとって大きな助けになります。これからもパートナーとして一緒に取り組んでいけたら嬉しいです。
■ 担当者コメント
インタビューを実施するにあたり、依頼先として東葛病院の松原さんと阿部さんが頭に浮かぶのにそれほど時間は要しませんでした。お二人との出会いは営業担当を引き継いで1ヶ月経った時、MintieとUVDIの問い合わせを頂いたことが始まりでした。 ありがたいことにUVDIから始まり、Mintie、HALO、Rediroom、ゼログローブとモレーン製品の導入が増え、アフターフォロー含めお二人への訪問機会も多く頂けました。 お二人と会話を重ねる中で、病院のスタッフを感染から守ることもさることながら、地域にお住まいの方々が安心して来院できる感染対策にもかなり力を入れている、と毎回感銘を受けてました。
そのような経緯もあり、勝手ながら東葛病院の活動を皆様に知って欲しいと思いお声掛けさせていただきました。 当日は手前勝手なインタビューになっていないかと不安が大きかったですが、 答えにくい質問にも松原さんも阿部さんもとても丁寧に対応してくださいました。またモレーンに期待すること、という質問の中で“メーカーもチーム医療の一員“という言葉が強く印象に残りました。 東葛病院の感染対策に少しでも貢献出来た、と同時に、現状に満足することなく、より一層気を引き締めて皆様の感染対策の一助になるべく、日々の活動に取り組んでいきたいと思います。
(東京営業部 濱田)
▼ 東葛病院の公式HP
