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Date:
2023.03.08
Category:
導入事例
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導入事例 | 耳原総合病院様

耳原総合病院は1953年の開設以来、大阪府堺市の救急外来に力を入れる総合病院。病床数は386床、30診療科目、二次救急医療機関として地域の中核的な存在を担っている。2008年にまとめられた医療関連感染対策指針に基づき、感染制御室及び感染制御チーム(ICT)は、院内感染発生防止のための調査・研究及び対策の確立に向けて機動的に活動を行っている。

■ 導入前の課題と背景

− 導入前の運用や感染対策面でどのような問題点がありましたか?

原之園:私が感染対策に関わるようになったのは、診療報酬の改定がされた2010年です。感染防止対策加算が新設された時期で、当院でも感染対策に力を入れようとモレーンコーポレーション(以下、モレーン)製品を検討していました。しかし十分な予算が確保できず、価格面の折り合いがつかずにいました。

今でこそ、コロナウイルスの猛威により感染対策の意識も高まっていますが、当時は医療業界においても優先順位はそこまで高くありませんでした。こうした背景も大きな予算を割けなかった背景としてあります。

写真右:感染制御室 看護師長 感染管理認定看護師 原之園美希様
写真左:ICU/HCU病棟 看護主任 川原さよ様

■ モレーンコーポレーションとの出会い

− モレーンを知ったきっかけを教えてください。

原之園:私が学会に参加する時は、モレーンのブースがほぼ毎回出展されていました。目に触れる機会が多かったこともあり、自然と記憶に残っていったのだと思います。私が憧れている病院や感染管理の専門家もモレーン製品を使っていると知り、いつか私も使ってみたいと考えるようになりました。

− 当時、どのような印象を受けましたか?

原之園:スタイリッシュで洗練されたブランドという印象でした。しかし、いざ会話をすると皆さんユーモアがあるというか、コミュニケーションの時間がとても楽しかったんです。専門知識も豊富で、お話をする度に信用・信頼ができるブランドだと感じていました。

■ モレーン製品の導入背景

− 現在、多くのモレーン製品が導入されています。経緯を教えてください。

原之園:2014年にセーフティアイウェアを購入し、そこから段階的に環境清拭用ワイプやニトリルグローブ『グレイシアゼロ』(以下、ゼログローブ)などを導入していきました。

その中でも特に活躍しているのが『ゼログローブ』です。コンパクトな樹脂製のディスペンサーから一枚ずつきれいに、しかも手首の部分から取り出せるため、当院でも非常に重宝しています。

グローブは点滴や傷の縫合で使うものなので、手指衛生にはどの病院も力を入れたいはずです。私たちも同様のことを考えていましたので、コスト面で悩む部分はあったものの、背伸びをする気持ちで2019年に導入をさせていただきました。

予算案の承認を得るために、コスト計算の部分でモレーンの担当者に協力してもらったこともあります。以前使っていたグローブは取り出す際に複数枚が一度にごそっと飛び出てしまい、破棄せざるを得ない場面が多々あったからです。その様子を動画に収め、実質的にかかるコストが低いことをデータで示すことで、予算の承認要件を満たしました。

− 現在も『ゼログローブ』を継続的に購入してくださっています。理由は何でしょうか?

原之園:他社からはモレーン製品よりも価格の安いものが出ているので、いつかはより安価なグローブへの切り替え指示が出るのではと、私も内心思っていました。ところが蓋を開けてみると、3年以上『ゼログローブ』を使い続けています。

改めて理由を考えてみると、毎年色々な視点からアウトカムを出していることが継続利用のポイントになっているように思います。例えば、医療関連感染の代表的な原因菌の一つであるMRSAの発生率を低く抑えられているなど、成果が数字に表れているわけです。院内からも使い勝手が良くニーズを満たしているという声があがっています。

■ 導入後の感想

− 製品の導入決定後、スタッフの反応はどのようなものでしたか?

川原:看護の現場で私自身が使うシーンでは、手首の部分から一枚ずつ取り出せることが何よりも大きなメリットだと感じています。装着時に手にフィットするため、穿刺の際に血管が探しやすく、テープの粘着面がべとつかず剝がしやすい点も魅力です。ほかの看護師からも、破れにくく丈夫で使いやすいという声があがっています。

ディスペンサーも以前使っていたものと比べて半分のサイズなので、設置場所のスペースを効率的に使えますし、サイズごとに色分けがされているので忙しいタイミングでも間違えずに適切なグローブを選ぶことができます。

機能面以外でいうと、やはりモレーン製品のデザイン性の良さはスタッフが働く上でのモチベーションにつながっていると感じます。私たちは病を治すだけでなく、患者さんの心に希望のあかりが灯るような働きかけを大切にしており、中でも当院のホスピタルアートはそれを代表する取り組みです。

モレーンの製品はそういった精神にも相通ずるものがあり、感性的な部分からも医療従事者のモチベーションを高めることに貢献していると感じます。

■ 営業担当者との関係性について

− 日頃、営業担当者とはどのようなやりとりがありますか?

原之園:モレーンの営業担当の方は、質問をすれば何でも答えてくれるんです。仮にそれがモレーンの製品とは関係がなかったとしても、文献などを調べて教えてくれます。今後も今のようなコミュニケーションを続けていただけると嬉しいです。

私たちの仕事は研究ではなく実務が中心なので、油断をすると知識があっという間に時代遅れになってしまいます。こまめに情報提供をしてくれるモレーンの営業担当の方がいるおかげで新たな医療の知識を吸収できているので、今後もぜひ色々なことを教えてほしいです。

担当者が変わることもほとんど無いため、長く伴走してくれるのも嬉しいです。常に私たち医療従事者が困っていることや、導入している製品の改善点などをヒアリングして改善する姿勢もあるので、いつも痒い所に手が届くような支援をしてくださっていると感じます。

今ではお互いに冗談も言い合える関係なので、製品に対する信用だけでなく、人同士の信頼という面でもモレーンは特別な存在です。

■ モレーンコーポレーションへの要望

− 今後、モレーンに期待することを教えてください。

原之園:これまで以上にもっと多くの地域に進出し、モレーン製品を広げていってもらえたらと思います。耳原総合病院としても、今後の耐性菌対策を考えると、自分たちの病院さえ良ければ大丈夫という考えは一切持っていません。

大切なのは地域レベルで感染対策が向上することであり、実現を後押しする部分でモレーン製品が活躍してもらえたらと考えています。

私たちも今後、今以上に感染対策を強化するうえでモレーン製品の導入がさらに必要になることもあると思います。共に道を歩くパートナーとして、これからも一緒に頑張っていけたらと考えています。

■ 担当者コメント

耳原総合病院の原之園さんは、私がまだ入社して間もない頃に訪問させていただき、緊張している私に対しても気さくに接してくださったことをとても覚えています。 また、病院と一体となっている「ホスピタルアート」がとても美しく、是非インタビューをさせていただきたいとお願いしたところ、快く承諾いただきました。 モレーンの製品はもともとセーフティアイウェアをご採用いただいており、そこからクリネルユニバーサルからゼログローブ、Silentia、UVDI、Mintie、HALO、Sleep Angelなどさまざまな製品を採用いただきました。 製品のアフターフォロー中や院内の勉強会のお手伝いをさせていただく機会に、原之園さんならではの工夫やユニークなアイデアなどを拝見し非常に勉強になりました。 インタビュー中におっしゃっていた地域レベルでの感染対策向上を目指す「共に道を歩くパートナー」としての役割をしっかりと担うために、今後も日々精進したいと思います。

(西日本営業部 関西支社 池田)

▼プロフィール

公式ホームページ https://www.mimihara.or.jp/sogo/

住所 〒590-8505 大阪府堺市堺区協和町4丁465

  • 社会医療法人同仁会 耳原総合病院 病院長 河原林 正敏 様
  • ご担当
    • 感染制御室 看護師長 感染管理認定看護師 原之園美希 様
    • ICU/HCU病棟 看護主任 川原さよ 様
モレーン広報部

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