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Date:
2022.08.24
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納体袋(ボディバッグ)

代表の草場がお届けする社長ブログ「DEAR INFECTION PREVENTIONISTS」より、過去の記事を抜粋して掲載しております。

 

 ボディバッグという感染症で亡くなったご遺体を入れる「非透過性納体袋」の注文がここのところ、急増しています。

 第7波で亡くなる方が増加しているのがその理由でと思われますが、過去最大の注文数を更新するのを横目で静かに見ています…。
 会社として売上が上がることはありがたいことですが、この新型コロナ対応で、初期の頃はともかく、はたしてボディバッグが本当に必要なのかは疑問に思っています。

 学会ガイドラインでも納体袋へ収納とあり、ご遺族が希望された場合は、PPE、手指衛生で対応すればバッグを開けても可とありますが、現場でのこのハードルはかなり高いと考えます。防水ジッパーで完全に封印するので、開けるには精神的にもそれなりの覚悟が必要です。

 ご遺族が最後に直接のお別れができないのは悲しすぎます。新型コロナに関しては呼吸器感染症としての知見も深まってきているので、異論もあると思いますが、手指衛生をしっかりできれば、ここはもう必要ないと思っています。

会社の方針として、扱う製品の目的は明確にしており、ボディバッグを扱う目的は下記です。

  • エボラ等の致死率が高い接触感染予防策
  • リスクが判明していない新興感染症対策
  • パンデミックで火葬場が間に合わない時の一次対応。これは考えたくありませんが、新型インフルエンザでは政府方針もあり、埋葬用(バッグごと一時的に埋める)に想定しています。

 モレーンのボディバッグは英国のモノですが、欧米とは文化的背景が異なり、運用方法も異なります。

2020年4月、志村けんさんが亡くなって、納体袋が話題になった時のもの

▶︎ 過去の DEAR INFECTION PREVENTIONISTS 」の記事はこちらから

草場恒樹 Tsuneki Kusaba

代表取締役社長

名古屋市生まれ。東京農業大学農学部農業拓殖学科卒。
大学3年時に休学し、カナダ・アルバータ州で1年間カウボーイ修行。牛の人工授精師資格も持ってたりします。
帰国後大学に戻り、商社に入社、約7年間海外製品のマーケティングを担当。
1993年商社を退社し、同年モレーンコーポレーション設立。

北里大学看護キャリア開発・研究センター感染管理認定看護師教育課程  非常勤講師
JICA国際緊急援助隊 感染対策チーム隊員