能登半島豪雨への支援活動報告
2024年9月、石川県で記録的な大雨が発生し、河川の氾濫や土砂崩れが広範囲にわたり発生しました。この豪雨により、多くの住民が被害を受け、復旧作業が続いています。
特に、能登半島は1月1日の地震に続き、再度大きな被害を受けています。
地震の影響で仮設住宅に暮らしていた方々の中には、今回の豪雨で床上浸水に見舞われ、再び避難所生活を余儀なくされている方も多くいます。
今回モレーンは、石川DICTS(石川県災害感染対策支援チーム)に同行し、能登半島珠洲市で感染症対策製品を含めた物資支援を行いました。1月1日の震災発生から8回目の物資支援チーム派遣となります。
被災地の現状と課題
元々、下水道インフラの普及率が低い地域であったため、大雨による急激な浸水で汲み取り槽や浄化槽等は崩壊、あるいは逆流し、汚泥発生による様々な感染リスクが懸念されていました。
しかし、多くの場所で断水が続き、汚泥の除去は進みません。
また乾燥した汚泥は砂埃・粉塵となって空中に舞うため、感染リスクだけでなく呼吸器疾患のリスク増大も懸念されてました。
このような状況に対し、当社は以下の製品を被災地に提供いたしました。
支援物資の詳細
洗浄と除菌が同時に可能な環境清拭ワイプ。
家財の洗浄消毒にご使用いただきました。
人間工学に基づいて設計された高プロテクション性能のN95レスピレーター。
乾燥した汚泥による呼吸器疾患を防ぐためご提供いたしました。
代表・草場のコメント
「現地を訪れた際、水害による被害は私の想像を超えるものであり、震災とは全く違った対応が求められることを痛感しました。
避難所で出会った方が『収穫前の田んぼがすべて河川の氾濫で薙ぎ倒され、もう収穫は無理だ』と話してくれました。『家財道具も全部捨てなければならない。地震よりも浸水の方がずっと辛い』という言葉がとても印象に残っています。
現地を実際に訪れ、私たちができることは限られていると感じる瞬間もありました。しかし、震災と水害という二重のダメージを受けている方々に対し、正論を指導するのではなく、寄り添って感染対策を「伝導」されていた医療従事者の皆様の姿勢に感銘を受けました。そして、被災地での支援に対する考えを新たにする機会にもなりました。
今後も日本全国で災害が発生する可能性があると考えています。感染予防を通じて命を守ることが私たちの使命です。現場の最前線で奮闘される医療従事者の皆様に寄り添い、できる限りの支援を今後も続けていきたいと思っています。」
私たちモレーンは、感染が起こりうるあらゆる事態において、人々の命を守るための取り組みを継続してまいります。