保健所職員向け「災害対策」オンラインセミナーを開催しました
2025年1月21日、感染対策のコンサルティング・製品紹介を行うモレーンコーポレーション(以下 モレーン) は、全国の保健所職員および自治体関係者を対象に「災害対策」に関する第1回オンラインセミナーを開催しました。
本セミナーでは、災害時における感染対策の備蓄の重要性を啓発し、実際の支援活動を通じて得られた課題や対策について紹介しました。
能登半島地震における支援活動と保健福祉行政の役割
まずモレーン代表の草場より、2024年1月の能登半島地震での支援活動を通して見えてきた、避難所における感染対策の重要性が伝えられました。
(以下、草場のコメント)
人の多い避難所では使用できなくなった上下水道、密集環境、高齢者の健康問題などが重なり、感染症リスクが非常に高い状況で、実際に支援活動中も新型コロナ、インフルエンザ、ノロウイルスが同時発生していました。
支援を行う中で、避難所に集まる方々の不安に寄り添いながら「感染を防ぐために何ができるか」を模索し続けることの大切さを改めて感じました。
現場では行政スタッフ自身も被災者でありながら、住民の支援に奔走する姿がありました。こうした状況において、平時からの訓練やチームの結束が、いかに現場の支えとなるかが重要であることが浮き彫りになっています。
地震はいつ起こるか分からないからこそ、南海トラフや首都直下型地震への備えとして、最低1~2週間分の医療物資の備蓄や保管場所の確保、保健師向けの感染予防訓練の充実が、地域の安心につながると考えています。
保健所の活動に役立つ研修ツール
続いて避難所の感染対策を支援する以下のツールが紹介されました。
「感染対策用備蓄キット」は「感染しない、させない、拡げない」を目的に、発災後1週間程度の感染防止に必要なアイテムが厳選されています。
マスクやグローブのほか、ノロウイルス対応の清拭用ワイプやトイレ用の汚物処理バッグ、嘔吐用の汚物処理バッグ、個人防護具のガウンなどが入っています。
「DesiCoach 2Go」は植物から抽出した天然着色料含有アルコールを使用して、いつもの手指消毒方法でムラなく正しい消毒ができているかを確認できるツールです。
2次元コードからアクセスした専用Webサイトに沿ってトレーニングを行うと、手指消毒の結果がスコア表示され、足りていない動作や消毒時のポイントを教えてくれます。
セミナーでは上記2つのアイテムを感染対策に役立つツールとしてご紹介いたしました。
終了後には、多くの参加者から下記の意見が寄せられました。
・行政として必要と考えられていることを説明の中に組み込んでもらえて参考になった
・避難所での感染対策指導について具体的な紹介があり、分かりやすかった
・感染対策の資材にいろんな種類があることが分かった
・感染症対策の研修会等に活かせる内容が多く、参考になった
お忙しい中、セミナーにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
モレーンは「人の命を守るために、今できること」を考えながら、今後も感染対策の専門家として最新情報を発信し続けてまいります。