2022年(令和4年)診療報酬改定の疑義解釈 その4
- 2022年の診療報酬改定公表後、3⽉31⽇より、順次、疑義解釈が公表されています
- 疑義解釈で公表された膨⼤な情報の中から、【感染対策向上加算1、同2、同3】および【外来感染対策向上加算】に関するQ&Aよりセレクトして解説を加えていきます
- 本資料における医療機関は、「保険医療機関」となります
– Question –
外来感染対策向上加算並びに感染対策向上加算(1,2及び3)の施設基準の届出について、「当該加算の届出については実績を要しない」こととされていますが、この「実績」とは、具体的にはどのような実績を指していますか。
(問1)
– Answer –
各加算について、以下の①から③までにそれぞれ掲げる施設基準通知の内容に係る実績を指します。なお、施設基準通知に記載のとおり、外来感染対策向上加算及び感染対策向上加算については、届出に際して、当該実績を要してはいませんが、加算取得後には、当然これら実績を満たさなければなりません。
- 外来感染対策向上加算
- 「職員を対象とした、少なくとも年2回程度の定期的な院内感染対策に関する研修」の実施実績
- 「院内感染管理者が、少なくとも年2回程度、感染対策向上加算1に係る届出を行った医療機関又は地域の医師会が定期的に主催する院内感染対策に関するカンファレンスに参加していること」の実績
- 「感染対策向上加算1に係る届出を行った医療機関又は地域の医師会が主催する、新興感染症の発生等を想定した訓練について、少なくとも年1回以上参加していること」の実績
- 感染対策向上加算1
- 「職員を対象とした、少なくとも年2回程度の定期的な院内感染対策に関する研修」の実施実績
- 「保健所及び地域の医師会と連携し、感染対策向上加算2又は同3に係る届出を行った医療機関と合同で、少なくとも年4回程度、定期的に院内感染対策に関するカンファレンスを行い、その内容を記録していること、また、このうち少なくとも1回は、新興感染症の発生等を想定した訓練を実施すること」の実施実績
- 他の加算1医療機関と連携した年1回程度以上の相互訪問による感染防止対策に関する相互評価及び報告(ピアレビュー)の実施実績
- 「抗菌薬の適正な使用を目的とした院内研修を少なくとも年2回実施」の実施実績
- 感染対策向上加算2及び同3
- 「職員を対象とした、少なくとも年2回程度の定期的な院内感染対策に関する研修」の実施実績
- 「少なくとも年4回程度の、感染対策向上加算1に係る届出を行った医療機関が主催する定期的な院内感染対策に関するカンファレンスに参加していること」の実績
- 「感染対策向上加算1に係る届出を行った医療機関が主催する新興感染症の発生等を想定した訓練については、少なくとも年1回以上参加していること」の実績