JHIサマリー日本語版 2023年8月号、10の最新論文サマリーを掲載中
JHIサマリー日本語版2023年8月号のサマリーを更新いたしました。運営チームおすすめの記事とともにご紹介いたします。
耐性菌(AMR)はグローバルで大きな課題です。AMRといえばまず思い浮かぶのはやはりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、昭和の時代から令和の現在においても、臨床上の最も重要なAMRとして取り上げられています。
JHIサマリー日本語版サイトにおいても、多く掲載されているコンテンツの一つです。
8月号には、MRSAおよび黄色ブドウ球菌に関連した論文サマリーが3報掲載されています。
●「関節全置換術患者全員を対象とした入院前 MRSA スクリーニングの費用対効果と臨床的有用性★★」
Cost-effectiveness and clinical utility of universal pre-admission MRSA screening in total joint arthroplasty patients / S. Suratwala, et al.
●「高度看護施設におけるMRSAおよびVREの多様性と残存性:環境スクリーニング、全ゲノムシークエンシング、および拡散指標の開発」
Diversity and persistence of MRSA and VRE in skilled nursing facilities: environmental screening, whole genome sequencing and development of a dispersion index / M. Cassone, et al.
●「デブリードマンにより除去された糖尿病足潰瘍組織を電気化学的に生成したpH中性次亜塩素酸に浸漬することで細菌量が大幅に減少する:回収率の最も高い細菌種である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の全ゲノムシークエンシング★」
Immersion of debrided diabetic foot ulcer tissue in electrochemically generated pH neutral hypochlorous acid significantly reduces the microbial bioburden: whole-genome sequencing of Staphylococcus aureus, the most prevalent species recovered / L. Grealy, et al.
本号に掲載されました興味深い論文サマリーを下表で紹介いたします。