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Date:
2021.03.10
Category:
導入事例
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導入事例 | 医療法人永広会 島田病院様

当院は、大阪府藤井寺市の南河内圏内に位置し、2016年5月に全面建て替えにより新病院がオープン(グランドオープンは、2017年7月予定)致しました。地域の整形外科急性期と急性期後ケアを担う病院として、現在までの整形外科急性期病棟(43床)に加え地域包括ケア病棟として(45床)を増床し、さらなる感染対策の強化をしながらリハビリテーション機能の充実と共に設備も大幅拡充を図りました。

■ 導入に至った背景

− 導入前の運用や感染対策面でどのような問題点がありましたか?

前病院は、汚物処理室(現在では、洗浄室と呼んでいる。)が無く、かろうじて汚物流しのスペースはありましたが、非常に狭く清掃がしづらい状態でした。また、形状の違う尿器や差し込み便器も多数見られ、洗浄・消毒には大変苦労しました。また個人防護具(PPE)については、設置する場所が少なく手すりの上に置いたり、交換車カートの上に置くことになっていました。

■ モレーンコーポレーションとの出会い

− モレーンコーポレーション(以下モレーン)を知ったきっかけを教えてください。

話が20年ぐらい前に遡りますが、私が前職の施設で感染対策委員(CNIC が無い頃)になった頃、その当時、現在のように色々な感染対策に関するセミナーがありませんでしたが、ある先輩から感染対策セミナー聴講を紹介され、その時に展示ブースで見かけた製品のひとつに水溶性ランドリーバッグ アクアフィルム と HPC ロールエプロンに出会った事が始まりだと記憶しています。

− モレーンに対してどのような印象を持たれましたか?

当時は、布製の予防衣を当たり前のように殺菌灯ロッカーに入れ、消毒されていたと信じた時代でしたが、取り扱い製品であるディスポのエプロンや水溶性ランドリーバッグが本当に日本で普及していくのか・・・。逆に不安になることもありましたが、今となっては個人防護具のプラスチックエプロン(HPCロールエプロン含む)も感染対策上必要不可欠な製品として日本に受け入れられ、当時から正しい情報を受けていると感じました。

■ 汚物処理システムとゼログローブの導入にあたって

− 汚物処理システムとゼログローブを導入する経緯や、決め手などはありましたか?

汚物処理システムについては、優れたデザイン性がありコンパクトかつ低コストであったのが導入した理由です。
また、ゼログローブについては、グローブディスペンサーが製品と一体となっており、紙の箱に入っておらず、ポリエチレンパックの包装がスタッフにも非常にインパクトが高かったように思います。

点滴作業台にもグローブをコンパクトに設置。

− 製品導入決定後のスタッフの反応はどのようなものでしたか?

ゼログローブディスペンサーについては、かっこイイや便利であるとの反応がありましたが、 現在、自分自身が病棟勤務で患者さんを受け持つことが多くなると壁に設置されているディスペンサーからわざわざグローブだけを取りに行くのが手間になる印象を持ちましたが、 この梱包枚数・コンパクトさだったら患者さんの横に置いたり、訪問看護にも活用したいと思いました。
また、汚物処理システムの場合は、非常に清潔に取り扱いができ、かつ収納が増え助かりましたが、改めて汚物流しに流す目的等の教育が必要となりました。 スタッフが毎年定期的に変わるので、システムを正しく使用するために継続的な教育は重要であると認識しています。

− 導入にあたってスタッフへの教育などはどのような事をされましたか?

1週間に1回の院内ラウンドや新入職者オリエンテーションの際など、OJT(実は、患者さんの事がわかると、目の前にいるスタッフが次に必要な行為が判ってくるのですよ。)で周知徹底を図りました。また、新しい製品も静止画像に収め新たに使用方法などのマニュアルも作りました。

ゾーニングされた洗浄室(汚物処理室)
独立した手洗いシンクも装備。
マグネットで設置されたキュービックオーガナイザー(PPEディスペンサー)
グローブ2種、エプロン、マスクの4種類を自由に装備できる。

■ 導入後

− 感染管理の面において今後課題とされている事などありますか?

基本的に標準予防策の徹底と患者のケア・処置に応じた予防策を理解することが重要なので、患者様を通した事例研修がさらに必要だと感じています。

■ 感染管理の今後について

− 患者様について

現在でも季節性インフルエンザ流行シーズンでは、直接患者様やご家族の方へ面会制限のご理解・協力でお話しする機会がありますが、今後は、昨年の4月に厚生労働省から提出された「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」に沿って、より一層患者様に抗菌薬使用について正しい理解と啓発に力を注ぎたいと思っています。

− モレーンコーポレーションへの要望などはありますか?

これからは、医療関連感染だけではなく、2025年問題を含めた地域の感染対策(学校)や公衆衛生の教育にも是非お手伝いを頂きたいと思います。

■ 編集後記

1998年より島田病院の担当者として度々ご施設に伺っておりますが、当時より、「患者様の立場に立って考える感染対策」の姿勢は一貫しており、あわせてその行動力とリーダーシップにはいつも感服しています。今回の新病院建て替えプロジェクトでもそのリーダーシップを遺憾なく発揮され、感染管理の立場から弊社の汚物処理システムやPPEシステムを導入いただきました。現在では感染管理認定看護師としてだけでなく、特定看護師としても活躍され、最新の「地域包括ケア病棟」を牽引されている森下さんからますます目が離せません。

(インタビュー : モレーンコネクト 市川)

医療法人永広会 島田病院 様
住所 : 〒583-0875 大阪府羽曳野市樫山100-1
院長 : 島田 永和 様
ご担当 : クオリティマネジメントセンター 感染管理認定看護師 特定看護師 森下幸子様

*ご担当者様のご経歴や、病院での使用方法などは取材当時のものでございます。

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